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漁と猟の両方を楽しんでカミさんに栄養を供給するつもりでいます。以前お料理ブログをやってましたが不評だったので猟関係を交えながら僕の日常をレポートします。

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安楽椅子でSTAPを~4章・笹井氏に対する不当な責任追及~

2017.09.20 19:02|安楽椅子でSTAPを
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人気のないシリーズ

安楽椅子でSTAPをですよ

目隠しされた笹井氏の本当の責任についての

考察のはじまり


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

亡くなってからもなお著者として論文が出版されてゆく文化の学問分野において、騒動発覚後に笹井氏は著者としての責任に加え、小保方氏のアドバイザー、理研CDBの副センター長としての責任までこの騒動の全責任を一身に受け止めてゆくことになる。「あの日」によると、STAP論文の共著者である次世代シーケンサーの解析を専門に行う研究者は

「笹井先生から記者会見での説明のために、さらなる解析の協力を頼まれたが、2人のGD(グループ・ディレクター)に止められた。なぜ共著者が科学的証明のために手伝うのを止められるのか理解できない」(p.150)

と小保方氏に訴えてきたらしい。これが事実だとすると容易に想像できるその他の圧力(当人達からしたら嫌がらせ)のため、2014年4月16日の笹井氏単独の記者会見前には科学的に研究成果をポリッシュ・アップしたり真実を重ねてゆくことは実質できず、過去に起きたこと、過去に書いた論文そのもの、過去に見たことや議論したことを元に全てを語ることしかできなくなっていたことになる。「捏造の科学者」の著者須田桃子氏は、記者会見前日に笹井氏にメールをすると

明日もできるだけ率直にお答えしたいと思いますが、理研の立場の範囲ではあろうかと思います(p.183)。

と返信をもらったそうだ。須田氏はこの一文が気になったらしく、

個人的には、笹井先生には、理研のお立場より、科学者としてのご自分を何より優先させて答えて頂きたいと思っています。

と返信したらしい。しかしこんなことを言われても、「あの日」の記述が正しいとすれば科学者の武器はすでにまるっきり奪われてしまっていたようで、実際「事務屋」として過去を材料に話をするしかなかったであろうと思う。それが笹井氏の「理研の立場の範囲」という言葉の真意だったかもしれない。この4月16日の会見で、笹井氏は自分の役割をしっかりと述べたがマスコミも科学者の集団も全くその点を受け入れてくれなかったと今振り返って思う。今回は笹井氏の主張、状況を踏まえ、世間や科学者の集団がどのように彼を扱ったか、そしてそれが正しかったかを見てゆこうと思う。まずはもちろん「最初から」だ。

~笹井氏がSTAPに関わる経緯~
「あの日」によると、笹井氏と小保方氏が初めて顔を合わすのは2012年12月21日、小保方氏の理研CDBの採用面接当日であったとのことだ。小保方氏はこのときまで笹井氏のことは知らなかったようで、「あの日」でも「正直、面接を受けた日まで全然知らない先生だった」(p.112)」と、世界的に著名な研究者であるというマスコミの宣伝からすると肩透かしな記述をしている。また、これを否定する記述はネットでも発見できなかったので、初対面がこの日としてよいだろうと思う。

一方で笹井氏の方が小保方氏のことをそれ以前に知らなかったかというと、その辺りは定かではないが、「研究不正再発防止の提言書」(2014年6月12日提出)によると、2012年11月14日のGD会議後の非公開なうち合わせで小保方氏を採用する方針が決まったというような事情なので、少なくとも11月14日には笹井氏は小保方氏のことを聞いていたはずだ。また同提言書によると、「竹市センター長はSTAP研究の成果を記した論文がNature誌に採択されるよう、論文の作成指導を笹井氏に依頼した」(提言書p.7)とのことだが、いくら何でも採用試験当日に初めて会った若い研究者を、「じゃぁ、笹井君よろしく」の一言で押し付けられるとも思えないので事前に研究内容はこの件に詳しいであろう西川副センター長が非公式な形(例えば雑談で)で伝えている可能性もあるし、論文のプレプリントも手にしていても不思議ではない。採用決定5日後の12月26日には「STAP」という造語を笹井氏が小保方氏へ提言しているが(「STAP」は小保方氏ではなく笹井氏の命名だ)、このエピソードは笹井氏が既に小保方・若山両氏の論文の全容を把握していたという証拠であり5日で論文の全容を把握したか、それより前から知っていたかと言われれば答えは明らかだろうと思う(c.f. あの日 p.113)。記者会見では12月21日に初めてSTAPの原理を知ったことになっているが、このあたりは「理研の立場の範囲」で話していると解釈するべきだと思う。もちろん責められるようなことではない。

2年以上続いた研究期間のうち最長で4か月ほどしか関わっていないとは思うが、一方で「論文作成」の貢献はかなり大きいはずだ。というのも「あの日」によると論文の改訂作業は実際は改訂と呼べるような生易しいものではなかったようである。最初に小保方・若山両氏の書いた論文を読んで「火星人の論文かと思った」という感想を持ったそうで(「捏造の科学者」、p.114)、そうなると実質的に書き直しと言ってよかったはずだ。これに加え、投稿直前のライブセルイメージング(動画撮影)や試験管内の評価に関する実験指導も行っており、一つ前の記事でも書いたように亡くなられて2年経ってからも著者として名前を連ねることができるような研究分野であるから、もちろんこういう状況なら著者として名前を連ねても不自然な気はしない。投稿された2本の論文、ArticleとLetterのうち、Articleでは単なる共著者に、Letterでは責任著者として名前を連ねているが、Articleに名前を連ねた理由はヴァカンティ氏からの強い要請であった。Letterの方は投稿時は責任著者ではなく単なる共著者であったが、投稿後に論文を改訂する段階で若山氏からの強い依頼で責任著者に加わっている。責任著者に加わった理由も会見で述べられており「若山さんの専門外である細胞生物学の解析を査読者から要求され、その追加と議論のために必要となった」と述べており、まぁ、平たく言うと「若山氏では手に負えない」とのことだから無理やり著者としてねじ込んでもらったわけでは無いだろう。2年間に渡る論文作成・実験において「論文作成」に多大な貢献はあっても「科学的貢献(特に着想・実験)」が絶大だったとは思えない。どうみても「科学的責任・特に実験およびそのデータ整理に責任を負う立場」にあるようには見えないが、マスコミもそして科学者・理研も笹井氏の責任追及の手を緩めることはなかった。

~笹井氏の責任追及の内訳(提言書によるもの)~
テレビやなんやらで芸能人などが勝手な感想を言うのはともかく、公文書的なものでも笹井氏は批判されてゆく。「研究不正再発防止のための改革委員会」による「研究不正再発防止のための提言書」はかなり厳しいものである。笹井氏が表だって批判されているところで僕が疑問に思うところを抜き出してみよう(僕からみて正当な批判もある)。

1.笹井GDは秘密保持を優先し、その結果、外部からの批判や評価が遮断された閉鎖的状況を作り出した(p.7)

2.論文作成の過程で、笹井氏は小保方氏の過去のデータを批判的に再検討・再検証することなく信用し、結果として多くの誤りを見逃した(p.7)

3.笹井GDは、丹羽PLや若山氏をはじめとする共著者との連絡を十分に行わず、共著者によるデータ検証の機会を減じる結果を招くことになった(p.7, 8)

4.もともと論文の共著者は相互にデータ検証の責任を負っているが、特にこのような立場にあった笹井GDは、研究成果の信頼性、正確性の確保のため、生データに遡って検証を行うことが強く求められる立場だった、というべきである(p.8)。

5.Nature誌などトップジャーナルへの掲載回数も多い笹井氏であれば、当然に疑問を抱くレベルの問題が、STAP研究には発生していたといえる(p.8)

6.笹井GDはCDBの「予算要求」を担当している。STAP研究は、そのインパクトの大きさから、新しいプロジェクト予算、それも巨額な予算の獲得につながる研究と期待された可能性があり、(中略)こうした種々の事情を背景に、データの再検討・再検証が行われることなく拙速に論文が作成され、研究不正が見逃される結果を招来したともいえる。(p.8, 9)

7.笹井氏は、「STAP現象はリアルフェノメノンである」「STAP現象は有力仮説である」との発言を繰り返し、一般国民、とくに再生医療への応用を期待したパーキンソン病などの難病患者に大きな期待を生ぜしめた。(p.9)

「研究不正再発防止のための改革委員会」は理研に対して提言をする委員会だから理研以外の人間にその責任を求めるわけにはゆかないし、小保方氏本人だけに責任を押し付ければ改革にならないという事情があるもののそれにしても容赦のない分析だ。どれを取っても簡単に反論できると思う。以下、僕なりの反論だが、笹井氏がそのチャンスさえあればもっと鋭い反論もできたであろうに、その機会がいったい非公式な場であってもあったのかは「捏造の科学者」にも「あの日」にも載っていなかった。さて、僕なりの反論だが、

1.論文発表前に箝口令が敷かれたものの、論文掲載が決まったあとであるので、外部の評価や批判を受ける段階にはないので指摘は当たらないと思う。そもそも笹井氏が関わる前からNatureに投稿されハーバードのヴァカンティ氏、小島氏、理研の若山氏などを巻き込み2年以上も研究が続けられてきているのに、最後の2か月に関わった笹井氏が機密保持をしたところでたかがしれていたはずだ。この論文に関わった人間は若山研のメンバーを含めればかなりの数にのぼる。

2.だが、そもそも「論文作成指導」が最初の依頼であったし、著者になるつもりがなかった笹井氏がこんな責任を負う必要はなかったであろうと思われる。「STAP現象、細胞、幹細胞というものが実在し、その裏付けとしてデータがあり、出来が悪いがたたき台となる論文があり、未熟な小保方氏ではあるが若山氏が長期間サポートしていた」という状態からのスタートだった。笹井氏からすればたとえ話になるが、「プラモデルの組み立ては請け負ったが、パーツは小保方・若山が作っている」という認識であったはずだ。ただ、そういう態度であれば著者になるべきではなかったというのは確かであり、科学者としての責任があるとすればこの点にあると僕は思う。ただ前の記事での検証もあるように、この流れだと著者になることを断る文化ではこの分野ではなかったのかもしれないとも思う。

3.に関していえば、「あの日」によると草稿を各著者に送り、称賛をうけている(p.115)。これが真実ならばむしろ他の著者が笹井氏に丸投げだったわけで責められるのはどちらかというと他の著者の方だ。あの日によると著者同士の軋轢も発生しておりオーサーシップの調整なども笹井氏が引き受けていたようだから(「あの日」p.121)この批判が的を得ているとは思えない。

4.は2.と同じ問題である。「特に笹井氏」と書いているが2年以上共同研究を遂行していた若山氏にどうして「特に」責任がなかったのかさっぱりわからない。論文作成前の準備段階はすべて終わっている段階から参加したという笹井氏の主張を却下する理由もないと思われる。

5.Natureとやらがトップジャーナルなら、そのレフェリーだって容易に気付いて当然だが論文が採用されている。気付かないのは悪というのはいくら何でも無理だろう。信じ切っていれば無理な話だし、自分の仕事の領分を守ったと言えるのではないか。

6.予算は一度着いたら終わりではない。むしろ獲得した予算の根拠が杜撰な論文であれば予算は取り消され、今後の予算申請にも障害が出てくることくらいは笹井氏はわかっていたはずだ。予算が欲しいとは言っても、「永続的に予算が欲しい」というのが正確なところだろうから、学振の申請に間に合わせるなんていう些末な動機ならともかく巨額な予算を引っ張ってくる笹井氏が組織で責任を取らなければならない事態に陥るような博打をうつのだろうか....

7.笹井氏が科学者として信じたものに対して自由に発言する権利はある。もちろんそれが間違っていれば一科学者としての責任をとればよく不正とはまったく関係のない話だ。パーキンソン病の患者の期待を裏切ったというが大した根拠も示されていない。もしこれで「ぬか喜びさせられた!」という人が本気でいれば、むしろ先行しているiPSの研究の実用化の遅さの方にかなり失望しているはずだ。弱者の心理を勝手に想像し、それを攻撃の武器にしているように思える。


さて、長くなったから今回はここまでにするが、提言書というものがずいぶんとページを割いて笹井氏を責め立てている理不尽さが、当時は批判の熱量が膨大すぎて見えなくなっていたと思う。

それでは、この騒動に対して笹井氏がなんの責任もなかったかというとそうではないと思う。捏造やら不正、科学的データの信頼性の保持には全く責任がなかっただろうというのが僕の結論だが、では何に責任を持つべきであったか....それはまたまた次回。



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